米国特許商標庁（USPTO）は、2024 年 8 月 15 日、利害関係者からの通知により、Patent Center 内のある部分の非公開の情報が、譲渡ページの検索機能を通じて公開された可能性があることが判明したことを公表した。USPTO は、情報開示の影響を受ける可能性がある出願人、利害関係者等にその旨を通知する手続きを開始している。
　この問題の原因は、コンピューターの設定エラーであり、2017 年 12 月 2 日から 2024 年 8 月 1 日の間に譲渡の履歴が記録された未公開の出願に影響を与えたと判断された。
　具体的に流出した可能性がある情報は、以下の通りである。
　・出願のタイトル
　・出願番号
　・出願人の氏名
　・出願日
　・発明者の氏名及び共同発明者の氏名
　なお、明細書（特許請求の範囲及び図面を含む）は公開されていない。現時点で、不正な閲覧の証拠が確認されているのは、誠意をもって個人から USPTO に報告された１件のみである。USPTO は、追加情報を提供し、発生する問題に対処するための FAQ ページを作成した（リンクは以下の通り）。

　2024 年 8 月 1 日までの間に出願情報に不正にアクセスされていたとしても、35 U.S.C. 122(b)に基づく出願の公開とはみなされず、未公開の出願情報へのアクセスによって米国特許の権利が脅かされることはないとのことである。

【情報源】
米国特許商標庁（USPTO）HP：
https://content.govdelivery.com/accounts/USPTO/bulletins/3aec31c
FAQ ページ：
https://www.uspto.gov/about-us/news-updates/potential-exposure-protected-patent-application-information-through-patent?utm_campaign=subscriptioncenter&utm_content=&utm_medium=email&utm_name=&utm_source=govdelivery&utm_term=
連邦官報：
https://www.uspto.gov/sites/default/files/documents/potential_information_exposure_15aug2024.pdf?utm_campaign=subscriptioncenter&utm_content=&utm_medium=email&utm_name=&utm_source=govdelivery&utm_term=