連邦最高裁判所、特許適格性に関するAAM事件の上訴を却下 (2022年6月30日発表)
連邦最高裁判所(最高裁)は、2022年6月30日に、American Axle & Manufacturing(AAM)v. Neapco 事件の上訴を却下すると発表した。
本事件は、自動車用ドライブシャフト(プロペラシャフト)の製造方法の特許クレームについての特許適格性の有無が争点であり、2020年12月28日に、最高裁に裁量上訴を認めるよう求める請願書(Petition for Writ of Certiorari)がAAM社により提出されていた。それを受けて2021年5月3日に最高裁が訟務長官(Solicitor General)に対して意見書の提出を求めており、その意見書内で訟務長官は最高裁が上訴を認めるべきであるとしていた。訟務長官が上訴を認めるべきと意見したことは、上訴を認めるかどうかの判断に大きな影響を与えると思われ、本事件で上訴が認められることが期待されていた。
なお、本事件も含めて、最高裁は、Alice事件(2014年)以降、特許適格性に関する事件の上訴を全て却下している。
【情報源】
連邦最高裁判所(最高裁)2022年6月30日付書簡:
https://www.supremecourt.gov/orders/courtorders/063022zor_5he6.pdf
訟務長官意見書:
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