ベトナム知的財産法改正(2023年1月1日発効)
2022年6月16日、ベトナム国会でベトナム知的財産法第 07/2022/QH15号(改正法)が可決され、2023年1月1日に施行された。工業意匠に関する主な改正のポイントは以下のとおり。
・工業意匠の定義を修正
改正法では、「工業意匠は、形状、線、寸法、色彩またはそれらの組み合わせにより表され、製品または複合製品に組み立てられる組立部品の外観であって、製品または複合製品の使用状態において見ることができる外観」と規定されている。従って、組み立てられる組立部品の外観であって、製品または複合製品の使用状態において見ることができる組立部品が工業意匠として定義される。
・意匠出願における明細書の簡素化
工業意匠出願における明細書に関する規定が簡素化される。旧知的財産法では、工業意匠の明細書に、最も類似する既知の工業意匠とは異なる新しい特徴を明確に示さなければならなかった。また、工業意匠の保護範囲について、類似意匠と異なる保護を要求する特徴を明確に示さなければならなかった。しかし、改正法では「最も類似した工業意匠」と「クレーム範囲」の明示が要求されない。
・意匠出願の公開遅延
ベトナム意匠出願時に出願日から最長7ヶ月の公開遅延を要求することができるようになった。
【情報源】
VCCI-IP CO., LTD.
本Webサイトに掲載する情報は、十分に内容の検討・確認をしておりますが、 その正確性や確実性等を保証するものではありません。上記点をご理解いただき、情報をご活用ください。