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議会が統一特許裁判所に関する協定を承認

議会が統一特許裁判所に関する協定を承認

 統一特許裁判所(UPC)協定への同意を含む批准法案の草案について、2020年11月26日にドイツ連邦議会にて議員の3分の2以上の賛成を得て採択され、2020年12月18日にドイツ連邦参議院で採択された。

 

 欧州単一特許およびUPCは、英国、ドイツ、フランスを含む13か国によりUPC協定が批准されることで施行される予定である。2018年4月までにドイツ以外の12か国全てにより批准され、欧州単一特許およびUPC施行のために必要な批准国はドイツのみとなっている。

 ドイツ連邦議会とドイツ連邦参議院は2017年3月10日にUPC協定の批准法案を採択していたが、2017年3月31日にドイツ憲法裁判所へ不服申し立てが行われ、2020年3月に、ドイツ連邦議会で議員の3分の2以上の賛成が得られていなかったことを理由として、UPC協定の批准法案は無効であるとの判決が下されていた。今回の採択は、ドイツ連邦議会の議員の3分の2以上の賛成を得たうえでの採択となっている。なお、今回採択されたUPC協定の批准法案の内容は、2017年3月に採択されていたUPC協定の批准法案と同じである。

 今後、不服申し立てがなければドイツ連邦政府とドイツ大統領により署名が行われ、ドイツ連邦法公報に掲載されることでUPC協定の批准法案が法律として公布となり、ドイツが批准書を寄託する準備が整うこととなる。

 

【情報源】

EPO HP:https://www.epo.org/news-events/news/2020/20201126b.html

ドイツ連邦議会HP:https://www.bundestag.de/dokumente/textarchiv/2020/kw48-de-patentgericht-808180

ドイツ連邦参議院HP:https://www.bundesrat.de/DE/plenum/bundesrat-kompakt/20/998/10.html#top-10

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