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Pauline Newman 判事に対し 1 年間の職務停止命令(2023 年 9 月 20 日発令)

 2023 年 9 月 20 日、米国連邦巡回区控訴裁判所(CAFC)の司法評議会は、96 歳の Pauline Newman 判事に対し、1 年間の職務停止命令を発令した。
 3名の CAFC 判事で構成される特別委員会は、Newman 判事が「重大な精神障害」を患い、その職責を効果的に遂行することができないという懸念を抱かせる証拠が増えてきたため、特別委員会が選定した神経科医との 30-45 分の面接、及び約 6 時間の認知テストを含む神経心理学検査を行うことを Newman 判事に求めた。しかし、Newman 判事は、正当な理由なく、特別委員会の命令に従うことを拒否した。
 司法評議会は、Newman 判事が正当な理由もなく特別委員会の調査に協力することを拒否したことは、裁判所の業務の効果的かつ迅速な運営を損なったため、重大な違法行為に相当すると判断する十分な根拠となることを全会一致で結論づけた。
 これを踏まえ、司法評議会は、次のことを命令した。
(1) Newman 判事は、本命令の発令から 1 年間、通常の合議及び大合議においていかなる事案も審理することを許可されないものとする。ただし、Newman 判事の協力拒否がその後も続く場合は、更新が検討されることを条件とする。協力拒否の終了によって正当化される場合は、変更又は取り消しを検討する。
(2) 特別委員会は、本件に関する管轄権を維持する。

 

【情報源】
米国連邦巡回区控訴裁判所(CAFC)HP︓
<https://cafc.uscourts.gov/wp-content/uploads/JudicialMisconductOrders/September%2020,%202023%20Judicial%20Council%20Order.pdf>

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