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MPEP 2023年2月改訂版の内容紹介

 2023年2月に公示された特許審査便覧(MPEP)の改訂版(第9版、Revision07.2022)のうち、主な改訂点は以下の通り。

 

・限定要求について(MPEP Chapter 800)
  変更の一例(Section 808.2、下線部が変更点):
     審査官は、限定要求を主張する理由を立証するために、限定要求がされない場合、審査官にとって重大な調査及び/又は審査の負担が生じる理由を説明しなくてはならない。
  改訂の影響:
     審査官の負担が「調査負担」のみではなく、「審査負担」にまで拡大されたため、審査官による限定要求の主張が容易になった。

 

・継続審査要求(RCE)について(MPEP Chapter 700)
  変更の一例(Section 706.07(b)):
     「出願人は、権利の問題として、以前に請求され審査された請求項とは独立かつ異なる請求項に基づいて継続審査を受けるためにRCEを利用することはできない(すなわち、出願人は発明を切り替えることはできない)」との注釈が追加された。
  改訂の影響:
     RCEを利用するための制限が明確化された。

 

・出願人及び発明者の定義について(MPEP Chapter 2100)
  変更の一例(Section 2109):
     新しいサブセクション「VII.発明者又は共同発明者は自然人でなければならない」が追加された。
  改訂の影響:
     AIは発明者になれないことが示された。

 

【情報源】
米国特許商標庁(USPTO)HP:
https://www.uspto.gov/web/offices/pac/mpep/mpep-0005-change-summary.html

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