NEWS

IP関連ニュース

USPTO、電子特許証の発行を4月18日から開始(2023年2月27日公開)

 米国特許商標庁(USPTO)は、2023年4月18日から電子特許証(eGrant)の発行を開始する。eGrantは、Patent Centerから誰でも閲覧・印刷することができる。
 特許権者は、eGrant発行への移行期間(詳細未定)中は、eGrantに加えて紙媒体の特許証紙(ceremonial copy)を無料で受け取ることができ、移行期間の終了後も、少額の料金(詳細未定)を支払うことで紙媒体の特許証を受け取ることができる。また、従来と同様、USPTOの認証コピーセンター(certified copy center)を通じて、認証コピー(certified copy)やプレゼンテーションコピー(presentation copy)を請求することも可能である。すべての種類の特許(実用、意匠、植物、再発行)が電子特許証で発行される。なお、既にUSPTOは商標の電子登録証を商標権者に提供している。
 eGrantの発行に移行した後は、紙媒体の特許証が郵送されていた従来に比べて、特許発行通知(Issue Notification)の郵送からeGrantの発行までの期間が短くなる可能性があり、継続出願、分割出願、一部継続出願を行うことができる期間が短くなる可能性がある。このため、継続出願、分割出願、一部継続出願を行う場合、出願人はできるだけ速やかに、好ましくは、発行手数料の支払い前に出願手続きを行うことがUSPTOにより推奨されている。
 なお、2023年4月18日以前に付与された特許に関しては、eGrantへと変更されることはなく、従来通り、紙媒体の特許証が公式なものとなる。

 

【情報源】
米国特許商標庁(USPTO)HP:
https://www.uspto.gov/about-us/news-updates/uspto-ushers-new-era-introduction-electronic-patent-grants
https://www.uspto.gov/sites/default/files/documents/egrant-faqs.pdf

本Webサイトに掲載する情報は、十分に内容の検討・確認をしておりますが、 その正確性や確実性等を保証するものではありません。上記点をご理解いただき、情報をご活用ください。